トライアスロン (triathlon) とは一般的には3種類の競技からなるスポーツ競技のことで、現在では専ら水泳(スイム))・自転車(バイク)・マラソン(ラン)をこの順番で連続して行う競技のことを言います。
ギリシャ語で数字の3を意味する接頭辞tri- に「競技」の意味のathlon を合成して命名されました。
ちなみにバイクとランを組み合わせたDuathron(デュアスロン)やスイムとランを組み合わせたAquaythlon(アクアスロン)もあります。
1977年、ハワイの海兵隊員達が酒の席で、「マラソン、遠泳、サイクルロードレースのどれが最も過酷か」との議論がされ、
「競技特性が全て違うのだから比較のしようがない。この際まとめてやってみよう」
という事で考え出されたのがトライアスロンと言われています。
1978年に、ハワイで最初の主要な大会であるアイアンマン・トライアスロンが行われました。
1981年日本国内では、1981年8月鳥取県米子市にある皆生温泉旅館組合の若手経営者達が日本初となる皆生トライアスロン大会を開催しました。
このため、皆生大会は日本トライアスロン競技の聖地と呼ばれるようになりました。
一般的に「トライアスロンレース」と言うと”鉄人レース=長距離レース”と思われがちですが、トライアスロンは長距離レースだけではなく、短距離のレースもあります。
短距離レースは初心者でも挑戦できる距離であり、トライアスロン入門にふさわしいものです。
距離についてはITU(International Triathlon Union)及びWTC(World Triathlon Corporation)がそれぞれ 規格を定めていますので、ITUやWTCが主催するレースはその規格に従って距離も設定されます。
ただし、ローカルで開催しているレースでは距離設定も自由なため、各レース特色ある距離設定となっています。
また、競技の順番はスイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(マラソン)の順番が一般的ですが、 一部のローカルレースでは順番を入れ替えている場合もあります。
長距離のレースは特に過酷なレースのため、選手の安全を考慮してスイム−バイク−ランとしているといわれています。
スイムが最後では危険が大きすぎるということです。
1982年に各種データからみてバランスのとれた距離、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmのトータル51.5kmがITUによって設定され、”オリンピック・ディスタンス”と呼ばれるようになりました。
そのため、多くのショートの大会がこの距離に合わせるようになり、現在では世界選手権をはじめ世界のトライアスロン大会の85%以上が51.5kmの設定となりました。
また、2000年のシドニーオリンピックから正式種目となったトライスロンもこの51.5kmで行われています。
@ITU(International Triathlon Union)規格のレース
種類 |
スイム |
バイク |
ラン |
備考 |
オリンピック・ディスタンス(OD) | 1.5km | 40km | 10km | ショートとも呼ばれる |
スプリント・ディスタンス | 0.75km | 20km | 5km | ODの半分 |
スーパースプリント | 0.4km | 10km | 2.5km | ODの1/4 |
AWTC(World Triathlon Corporation)規格のレース
種類 |
スイム |
バイク |
ラン |
備考 |
アイアンマンシリーズ | 3.8km | 180km | 42.195km | 正式なアイアンマンレース |
ハーフアイアンマン (アイアンマン70.3) |
1.9km | 90km | 21.0975km | 合計70.3マイル |
2009年現在、日本では4つの長距離レースが開催されています。
正式に”アイアンマンレース”と呼ぶことができるのはWTC主催の”アイアンマンジャパン”だけなので、 その他のレースはそれぞれ固有の呼び名を設定しています。
大会名 |
スイム |
バイク |
ラン |
開催地 |
アイアンマンジャパン | 3.8km | 180km | 42.195km | 長崎県五島市 |
全日本トライアスロン宮古島大会 通称”ストロングマン” |
3.0km | 155km | 42.195km | 沖縄県宮古島 |
佐渡国際トライアスロン大会 通称”アストロマン” |
3.8km | 190km | 42.195km | 新潟県佐渡市 |
全日本トライアスロン皆生大会 | 3.0km | 145km | 42.195km | 鳥取県米子市 |
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